◆米大リーグ カージナルス―パドレス(24日、米ミズーリ州セントルイス=ブッシュスタジアム)

 パドレス・松井裕樹投手(29)が24日(日本時間25日)、敵地・カージナルス戦で3点ビハインドの4回途中から登板。先発・ダルビッシュ有投手(38)の後を受けて“火消し”に成功した。

この日は1回1/3を1安打無失点で防御率4・89となった。

 中4日で今季41試合目のマウンドとなった松井は5―8の4回1死二塁からマウンドへ。尊敬する先輩のつくったピンチだったが、二塁走者が仕掛けた三盗をダルビッシュと同じ1986年8月16日生まれの捕手・マルドナドが阻止。2死走者なしとなり、松井は3番・バールソンを遊ゴロに仕留めた。味方が7―8と1点差に迫り、回またぎとなった5回。松井は先頭の4番・コントレラスに四球を与え、5番・アレナドには右前打を許す。1死からウォーカーにも四球で満塁とされ、8番・パヘスから92・4マイル(約148・7キロ)直球で見逃し三振を奪ったところで降板した。なおも2死満塁のピンチは3番手左腕・ペラルタが9番・スコットを一ゴロに仕留めた。

 今季の松井は、大谷翔平投手(31)への“故意死球騒動”で守護神・スアレスが退場した6月19日(同20日)の敵地・ドジャース戦で緊急登板してメジャー初セーブを記録。2年目で通算100登板にも到達した。6月は月間防御率7・71と打ち込まれる試合もあったが、貴重な左のリリーフとして存在感を示している。

 この日のパドレス先発は右肘炎症などからメジャー復帰4戦目、日米通算では日本人選手最多となる204勝目をかけて登板したダルビッシュだった。

松井は今季のダルビッシュ先発試合で全てリリーフ登板しているが、この日で4度連続となった。ダルビッシュは今季最短の3回1/3でKOされ、今季最悪の8安打8失点。日米通算では歴代最多となる通算204勝目はお預けとなった。8失点は3年ぶりの屈辱だった。

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