◆第107回全国高校野球選手権大阪大会▽決勝 東大阪大柏原6―5大阪桐蔭==延長10回タイブレーク(27日・GOSANDO南港)
大阪桐蔭が死闘の末に屈した。1点を追う延長10回2死二塁、本田翔輝捕手(3年)が二ゴロで試合終了。
今秋ドラフト候補右腕・森陽樹が3回2失点で降板し、プロ注目右腕・中野大虎主将も6回に2点を失った。2本柱が苦しむ中、打線は7回に反撃。4番の吉野颯真一塁手(いずれも3年)が気迫のヘッドスライディングで内野安打を勝ち取るなど4点差を追い付いた。だが例年のように打線が爆発することはなく「自分たちのリズムに持ってくることができなかった」と中野主将。延長で力尽きた。
試合後、中野はプロ志望届提出を明言。森は「今の時点ではあまり考えないようにしています」と今後熟考するとし、「この経験を生かし、もっといい投手になれるように」と悔しさをかみしめて視線を上げた。常勝チームが試練の時を迎えている。(瀬川 楓花)