◆第107回全国高校野球選手権兵庫大会▽決勝 東洋大姫路7―6報徳学園(28日・ほっともっとフィールド神戸)
東洋大姫路ナインが、マウンドめがけて駆けていった。わずか1点リードの9回2死一、二塁、エース右腕・木下鷹大(ようた)投手(3年)が148球目を投げた直後だ。
木下が5回までに3点を失う展開。流れを引き寄せたのは4番・白鳥翔哉真(ひやま)左翼手(3年)だった。同点の6回2死二塁で、左前へ勝ち越し打。「これまで木下におんぶに抱っこだった。援護できたのは、今後にいい影響が出る」と胸を張った。
「昭和の野球がしたい」―。大会前、岡田監督は気持ちを全面に出し、泥くさく1点を取る野球を求めた。近畿大会で秋春連覇を成し遂げたチームに少しずつ浸透。