◆米大リーグ レッズ4―5ドジャース(29日、米オハイオ州シンシナティ=グレートアメリカンボールパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が29日(日本時間30日)、敵地レッズ戦に「2番・DH」でフル出場。日米通じて自身初となる1打席目から4打席連続三振を喫し、5打数無安打。
大谷のバットがことごとく空を切った。2点を追う7回1死一、二塁の第4打席。3番手右腕アシュクラフトの内角低めのスライダーに空振り三振。表情は変えずにベンチに引き下がったが、もどかしさがにじんだ。日米通じて自身初となる1打席目から4打席連続三振。ロバーツ監督は「明らかにボールが見えていなかった。ただ(バットを)振ろうとするモードに入ってしまっていたね」と分析した。
先発ロドロにリズムを狂わされた。角度がついたサイド左腕の球は、背中から来るような独特な軌道だった。
指揮官は「調子がいいときは、高めの球を捉えて、広角に打ち分ける。翔平はセンター中心の打撃に戻り、低めの球を追いかけないようにするべきだね」と“原点回帰”を求めた。それでもチームは接戦を制し、2連勝。「切り替えることが大事だし、集中するゲームの中でリラックスして入ることもまた大事」と話していた大谷は、試合終了時には一番最初にベンチから飛び出し、笑顔でナインを迎えた。
30日(日本時間31日)のレッズとの第3戦で、今季7度目のマウンドに上がり、最長4イニングを投げる見込みだ。この日は約10分間のキャッチボール。直球を中心にフォームを確かめた。相手先発は18年から3季、日本ハムに在籍したニック・マルティネス投手(34)。大谷が17年オフにエンゼルスへ移籍し同僚ではなかったが“元日本ハム対決”となる。
今後は中6日で回れば、8月は登板翌日の木曜日が4回中3回が休養日になるメリットがある。ロバーツ監督が「最高のパフォーマンスを発揮するため」と期待する“水曜日の大谷”の初陣で、快投を狙う。今季の二刀流出場時、打率2割5分ながら2発9打点。投打二刀流で、4連続Kの雪辱を狙う。(竹内 夏紀)
◆大谷と三振
▼1試合4三振 6月17日(日本時間18日)の本拠地パドレス戦以来。
▼4打席連続三振 今季は本拠地ツインズ戦で、7月21日の2打席目~22日の2打席目まで5打席連続三振。1試合では今季初めて。
▼自己ワースト 24年7月4日の本拠地Dバックス戦~5日の本拠地ブルワーズ戦の6打席連続三振が、日米通じて自己最長。