◆JERA セ・リーグ 中日0―2巨人(30日・バンテリンドーム)

 接戦を勝ち切った。エース・戸郷が約1か月ぶりの登板だった中で、打線は初回以来の好機だった6回に2得点。

試合が決し、ナインらとハイタッチを交わしてベンチ裏へ引き揚げた阿部監督は「大きい2点になりましたね」とうなずいた。

 6回2死一、二塁で岸田が先制打を放つと、なお一、二塁で増田陸も柳の初球を左前への適時打とした。試合前時点で今季防御率0・90だった右腕から貴重な複数得点。前半戦は得点圏で苦しんだが「連続適時打。みんな記録好きでしょう(笑)。なかなか出なかったけど、こういう時に出て勝ててね。良かったと思います」とたたえた。守備では6回2死一、二塁で板山の中前へ抜けそうな打球を二塁ベース近くに寄っていた遊撃・泉口が処理。シフトも見事にハマった。

 勝率5割に復帰し、首位・阪神とは11差。この日猛虎にマジック39が点灯したが「とにかく食らいついていけるように」と阿部監督。とにかく眼前の1勝をつかみ続ける。

(田中 哲)

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