◆パ・リーグ 日本ハム5―4ソフトバンク(30日・エスコン)

 日本ハムは30日、ソフトバンクとの首位攻防3連戦(エスコン)第2ラウンドを逆転で制し、再び首位に立った。「2番・左翼」で出場した水谷瞬外野手(24)は、5回に一時勝ち越しとなる中前適時打を放つなど4打数2安打1打点。

大事な一戦で勝利に貢献した。

 しびれるような緊張感の中でも、水谷は楽しんでいた。同点で迎えた5回2死二塁、ソフトバンクの先発・大津の低めフォークをはじき返した。エスコンの屋根が開く「ルーフオープンゲーム」での一打に「今日は気持ちいい風が吹いているので、その心地良さに便乗して打ちました」と笑った。

 長打が出ている現状でも、しっかり足元を見つめている。昨季は9本塁打だったが、今季は出場42戦で10発をクリアするなど、アーチを量産。それでも「そこばっか狙いすぎてもダメ。強い打球を狙いにいって、ヒットもしっかり打てるように打たないと」。その意識が、大事な1本につながっている。

 大事な3連戦を1勝1敗のタイとし、ソフトバンク戦の連敗も5でストップ。再び首位に立ったが、まだまだ厳しい優勝争いは続く。9年ぶりのリーグ制覇へ。

古巣・ソフトバンクの強さを誰よりも知る男は、浮かれることなく歩みを進めていく。(山口 泰史)

 〇…達は 先発する31日のソフトバンク戦(エスコン)で、柳町達(たつる)外野手(28)との“達”対決に意欲を見せた。警戒する選手を聞かれ「柳町選手。ホントの“達”はどっちなのかという勝負を(笑)。戦いたいなと思います」とキッパリ。デビューからの8連勝と初完封を狙う。

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