リリーフ陣の奮闘で連敗を「2」で止め、いよいよ優勝マジックは1ケタ台の「9」となった。今季最多4万2643人の甲子園に六甲おろしが響き渡る。
指摘した場面は3―2の6回無死一塁。代打・高寺の送りバントが飛球になった後、一塁に走り出さなかった。結果は投飛で1死一塁となったが、うまい投手ならワンバウンド捕球に切り替え1―6―3の併殺に料理されていたかもしれない。「その後1軍選手と同じように(ベンチの)後ろに下がって。『逃げてんじゃない』と。このチームじゃ戦えない」と指揮官。「自分(監督)の責任。1、2軍のスタッフ含め全員で反省していきたい」と続けた。
森下、佐藤輝、大山のクリーンアップで計6安打とプレッシャーをかけ、巨人の投手陣から計11四球を奪い自滅に追い込んだ。栄光のゴールテープをはっきりと視界に捉えたが、指揮官は“緩み”を許さない。(中野 雄太)