◆米大リーグ ドジャース1―6Dバックス(30日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースのT・グラスノー投手(32)が30日(日本時間31日)、本拠地・Dバックス戦に先発し、7回4安打3失点で降板した。3月31日(同4月1日)以来の今季2勝目とはならず、今季3敗目を喫した。

3失点を喫して崩れた7回について、「自分自身あの最後のイニングには本当にフラストレーションを感じている。もっと良く立て直すと分かっていますが、今は悔しいですね」と唇をかんだ。

 右手の指から出血し、「速球を投げた時に、爪が親指に引っかかった」と、2回の投球中からユニホームの右太もも部分が赤く染まった右腕。3回の投球前には球審から状態を確認され、右手を見せて自ら説明。球審はその後ロバーツ監督とも話し合う場面があったが、グラスノーは続投し、3回までパーフェクト投球を見せた。

 試合途中で血のついたユニホームを着替え、4回以降も快投。6回1死から9番・バルガスの三塁内野安打でノーヒットノーランは途絶えたが、後続を封じた。しかし、0―0の7回。先頭の3番・キャロルに右翼席へ先制ソロを被弾。なおも無死二、三塁から6番・モレノが中犠飛。さらに中堅・パヘスの三塁送球が悪送球となり、この回一挙3失点と“崩壊”した。

 前日29日(同30日)の同戦では散発3安打で今季7度目の完封負けを喫したドジャース打線は、この日も拙攻の連続。

5回無死二、三塁では1番・大谷翔平投手(31)の左飛でタッチアップした三塁走者のE・ヘルナンデスがスライディングをせずに本塁タッチアウト。6回は連続四球で無死一、二塁のチャンスをもらう形となったが、T・ヘルナンデスが空振り三振、パヘスが投ゴロ併殺と最悪の展開となっていた。グラスノーの投球にも影響があったはずだ。

 グラスノーは4月下旬から右肩炎症のため、約2か月半離脱。7月9日(同10日)の敵地・ブルワーズ戦でメジャー復帰したが、この日まで8試合続けて白星なし。今季初登板で1勝目を挙げながら、援護に恵まれない試合も多く、離脱前から合わせると13試合勝ちなしとなった。

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