◆京滋大学リーグ 花園大7―0明治国際医療大=8回コールド=(1日・わかさスタジアム京都)
2023年春以来の京滋大学リーグ優勝を狙う花園大が、秋季リーグ初戦で明治国際医療大を8回コールドで下した。プロ注目の最速155キロ右腕・藤原聡大(4年)が7回2安打無失点の好投。
18・44メートル先へ全力で腕を振った。7回2死二塁、花園大・藤原は最後のピンチも空振り三振で締めくくった。最速153キロの直球を軸に2安打無失点で6奪三振。「真っすぐを捉えられたのは片手で収まるくらい」と納得の表情を浮かべた。
同大学初のNPB選手誕生なるか―。この日は7球団のスカウトが見守る中、圧巻の投球だった。周囲の期待も大きいが「まずはチームで神宮に行くことが目標。チームが勝つために投げた結果が自分の夢につながると思う」と、あくまでチームの勝利優先。巨人・柳舘スカウトは「スライダーが抜群にいい。フィールディングもうまい」と高く評価した。
6月の5リーグ対抗戦で、チームメートとして京滋大学野球連盟を優勝に導いた佛教大・赤木とはプライベートでも交流がある。
プロ志望届は、験担ぎの意味も込めて4日の一粒万倍日に提出する。「支配下でいけるのは最低で、欲を言えば上位を目標に」。開運パワーも味方につけて、偉業を成し遂げる。(藤田 芽生)
〇…プロ注目右腕の佛教大・赤木は3回2安打1失点だった。疲労も考慮され、早期降板となったが、最速149キロの直球で存在感を放った。打線の援護もあり、5―2で白星発進。「出力が上がりきっていない。まだ7割くらいかな」と満足はしていない。2日にプロ志望届を提出予定。天理高時代は、今季7勝の日本ハム・達と同級生で「プロの世界で投げ合うことが一番の目標」と仲間の背中に追いつくことを掲げた。