巨人・戸郷翔征投手(25)が1日、先陣を切る6連戦初戦の必勝を誓った。5勝目をかけて先発する2日のヤクルト戦(京セラD)に向け、G球場で最終調整。
主砲を止める。4番・村上は8月だけで12発と量産モードに突入。自身は今季5打数1安打2三振に抑えているが「村上さんが打てばチームも乗る。気を付けていきたい」。今季最長8回2失点で4勝目を挙げた8月19日(神宮)は、村上に対し13球全て直球勝負で空振り三振を奪った。「日本最高峰の打者にあれだけまっすぐで押せたのは自信になる。その質が初回から出せれば一番いい」。狙うはカード3タテ。第1戦で封じ込めるかがカギになる。
課題は初回だ。昨季は26登板で7だった初回の失点数が、今季は16戦で既に10。8月26日の広島戦(マツダ)も初回の2失点が響き7回3失点で8敗目を喫した。「しっかり立ち上がることができれば、いいペースで入っていける」と主導権を渡さない投球を思い描いた。
奥川との開幕投手対決。「僕らは首位にいる立場じゃない。上を目指していくしかない。ここまでやってきて(カード頭の)火曜日の大切さも感じている。チームに勝ちをもたらせれば」。2位から5位まで大混戦のセ・リーグ。戸郷の快投なくして、大型連勝への道はひらけない。(堀内 啓太)