◆第96回都市対抗野球大会▽1回戦 ヤマハ4―1ホンダ熊本(1日・東京ドーム)
7年連続46度目の出場のヤマハ(浜松市)は1回戦でホンダ熊本(大津町)を4―1で下した。2回にコーチ兼任の矢幡勇人外野手(35)が、左越えの先制3ラン。
チームを勢いづかせる一撃だった。2回、2死二、三塁。直球を強振した矢幡の打球は、左翼席へと吸い込まれた。「(ボールが)真ん中に入ってくれたので。ちょっと上がりすぎたかなと思ったんですけど、そのまま落ちずに行ってくれた」と納得の表情だ。「いつまでも矢幡に頼るわけにはいかない」と公言し、チームの若返りを進める申原直樹監督(46)も「すごいバッターだな、と思う。信頼してるし、やってくれると信じていました。感謝しています」とベテランの健在を喜んだ。
3点リードすると、エース・佐藤廉の投球もさえてきた。ストライク先行で相手に流れをつくらせない。
目標は1990年以来35年ぶりの頂点だ。エースは「ここから勢いに乗って優勝したいです」。4日の大阪ガス戦も、もちろん完投して勝利に導くつもりだ。