◆JERA セ・リーグ 巨人4―1ヤクルト(2日・京セラドーム)

 巨人・中山礼都内野手(23)の打球は京セラDの天井近くまで上がり、右翼後方の5階席付近に届いた。

*******

 胸に刻み続けている言葉がある。

昨年8月10日の中日戦(バンテリンD)は2三振と拙守で途中交代となり試合中に2軍降格を告げられた。その夜、川相内野守備コーチ(現2軍野手総合コーチ)から宿舎の自室に招かれた。「頑張っているのは分かっている。監督が安心して使える、使いたくなる選手になろう」。がむしゃらなプレーが空回りしていた若武者は「すごくありがたかったです」と当時を振り返る。

 昨年9月の1軍再昇格後は川相コーチに志願して連日、早出特守を敢行した。今季も早出、居残りまで猛練習。現在は内外野を守り、打撃にも磨きをかけて「使いたくなる」選手として飛躍のシーズンを過ごしている。(巨人担当・内田 拓希)

編集部おすすめ