◆JERAセ・リーグ 中日3―5阪神(2日・バンテリンドーム)

 確信の一撃だ。両軍無得点の3回1死一塁、阪神・佐藤輝はマラーの内角高め147キロを鋭く振り抜いた。

「イメージ通りのいいホームラン」は、右翼への先制2ラン。球団の日本人選手として史上7人目のシーズン35本塁打に到達した。

 昨年はノーアーチに終わった広いバンテリンドームで今季は10戦6発。本拠地・甲子園の8本に次ぐ、球場別2位の得意舞台へと一変させ、「いいんじゃないですか」と胸を張った。シーズン41本ペースで、球団の日本人では05年の金本知憲(40本)以来の大台も現実味を帯びてきた。

 チームは3連勝。「まだまだ磨いていかなければいけない」と前だけを見た藤川監督は、新人監督で球団史上初の貯金30に到達した。マジックは1つ減って6。最短Vは5日のままで、サトテルも「変わらずに」とまだ平常心だ。歩みを止めることなく、ゴールテープに向かう。(直川 響)

編集部おすすめ