パ・リーグ ソフトバンク2―1オリックス(2日・みずほペイペイドーム)

 百戦錬磨のベテランが力を発揮した。ホークス一筋18年目の中村と16年目の今宮が、本拠地のお立ち台に並んだ。

7回1死三塁、代打・中村が同点の左前打を放つと、8回2死三塁で今宮が決勝の左前打で続いた。「内容とかどうでもいい。結果的にヒットとなって勝てたらいい」と、今宮は気持ちの一打を振り返った。

 今宮は27日の楽天戦(秋田)で送りバントを決め、プロ野球史上初の400犠打&100本塁打を達成した。つなぎ役として常勝チームを支えてきた34歳だが、小久保監督の前日(1日)の手帳には宮城との相性の良さも考慮して「4番・今宮」構想が書き込まれていた。「本人と話して、変なプレッシャーをかけない方がいいとなった」と、3シーズンぶり5番起用に落ち着いたが、期待通りの働きだった。

 負ければ3連敗の重苦しい接戦を1点差で競り勝ち、2位・日本ハムとの1ゲーム差をキープ。「勝負の9月に入って逆に彼らワクワクしているんじゃないですかね」と指揮官。頼りになる存在だ。(島尾 浩一郎)

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