◆米大リーグ パイレーツ9―7ドジャース(2日、米ペンシルベニア州ピッツバーグ=PNCパーク)
ドジャースが9月初戦となった敵地・パイレーツ戦で接戦を落とし、現時点で同地区2位のパドレスとのゲーム差が2に縮まった。地区優勝マジックは「22」のまま。
衝撃のアーチをかけたのは3点を追う3回1死で迎えた第2打席だった。右腕チャンドラーの99・2マイル(約159・6キロ)直球を振り抜くと、弾丸ライナーで右翼席に着弾。打球速度は大谷の全打球で最速となる120マイル(約193・1キロ)を計測した。打球角度23度、飛距離373フィート(約113・7メートル)だった。46号ソロで54本塁打の昨季と合わせてド軍通算100本塁打に到達した。
移籍後2年間での本塁打は1920~21年のB・ルース(ヤンキース)の113本が最多。2001~02年のA・ロドリゲス(レンジャーズ)の109本、R・マリス(ヤンキース)の100本と続いており、大谷は史上4人目の快挙で3位タイに浮上した。敵地のPNCパークは後方にアレゲニー川が流れ、鮮やかな黄色のロベルト・クレメンテ橋を望むことができる。MLBの中でも「美しい」と言われる球場を魅了した。
7回無死一塁の第4打席は左中間への二塁打。右腕マットソンの96・8マイル(約155・8キロ)直球を捉えた。
しかし、チームは8月は5戦5勝だった先発のカーショーが初回に一挙4失点と崩れた。4回までに一時は追いついたが、6回にリリーフ陣がパイレーツ打線につかまり、2本の適時打で3失点。打線は直後の7回にスミスのタイムリーなどで2点を返したが、届かなかった。