◆米大リーグ レッドソックス11―7ガーディアンズ(2日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)
レッドソックスの吉田正尚外野手が、2日(日本時間3日)、本拠地でのガーディアンズ戦に「7番・DH」で先発。4打数3安打2得点で打率は2割4分2厘となった。
2回と6回に二塁打を放った吉田。共に初球の直球を狙った。まずは、1―1の同点に追いついた1死一塁で迎えた第1打席。相手先発セコーニと対戦し、見送ればボールかという高めの94マイルの直球に、迷いなくスイング。打球はワンバウンドで右翼席に。今季最速となる打球速度109・7マイル(177キロ)のエンタイトル二塁打となった。6回は1死から右越二塁打。こちらも打球速度107・6マイル(173キロ)と、鋭い当たりが共に長打になった。
「積極的に強いスイングを心掛けました。2本の長打は、しっかりとしたスイングの中で出た結果だと思います。始動を早目にして、刺されないように、ポイントを前にしていた。
1試合2長打は、今季2度目。逆転機、同点機と得点に絡み、「今日みたいに何としても塁に出て、チャンスメイクをしていくところ、最後までやっていきたい」と意気込んだ。
8回先頭で迎えた第4打席は、中前打。1試合3安打は、右肩手術で出遅れていた吉田が復帰戦(7月9日ロッキーズ戦)以来となった。チームは接戦を制して3連勝。吉田にとってメジャー3年目で初めてヒリヒリする9月を迎えている。
6月4日以降、チームは本拠地で28勝11敗とメジャー最高勝率を誇り、7月12日から前日1日まで、本拠フェンウェイパーク20試合連続完売記録も達成。ボストンの9月は最高に盛り上がっている。
「過去2年間は、結構後半に失速する形で、どちらかというとブーイングの方が多いイメージ。今年に関してはみんなが勝利を目指して、選手、ファンの方が一体となっている感じがすごくします。ここから残り20何試合かは1打席1打席が大事になってくると思います(ア・リーグ東地区の)1位を目指してやってるわけですから」
プレーオフ出場は当然のこと、ワールドシリーズ優勝を果たした2018年以来7年ぶりのリーグ優勝を目指して、吉田のバットは、ここからさらに加速する。