◆イースタン・リーグ 巨人6―1ヤクルト(3日・Gタウン)

 巨人のドラフト1位・石塚裕惺内野手が、プロ初の先頭打者アーチを放った。

 「1番・遊撃」で先発出場。

初回先頭でカウント1―1からヤクルトの先発・小沢が投じた124キロの変化球を左翼スタンドへ運んだ。7月12日のイースタン・日本ハム戦(G球場)以来の公式戦2号。これがGタウンでの初本塁打となった。「浮いたフォークに、うまく反応して芯で捉えることができたので良かった。毎回できるわけじゃないと思うんですけど、それがたまたま今回はできたかなと思います」と振り返った。

 今季は3月の開幕直前に左手有鉤(ゆうこう)骨を骨折し、7月にも左三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷で離脱を経験。「ケガをして前半戦を振り返ったときに、待っていない変化球を全部見逃して追い込まれるのが多く、自分のバッティングできないことも結構多かった。反応できるやつをどんどん振ってこうと思った」と、リハビリ期間に自身の打撃を見直した。さらに「ピッチャーの映像を見て、打席の中でどうアプローチしようかと前日の夜に考える。練習では試合を想定したバッティングを心がけている」と、毎日の準備を好結果につなげている。

 この日は同期入団の浦田が適時打、荒巻が本塁打を放つ活躍。「荒巻さんと浦田さんがどう思ってるかわからないですけど、僕は高卒で2人は大卒ですけど、そこは関係なく意識はしてます。

切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」と共闘を誓った。

 石塚は2軍戦で主に1番打者として、イースタン首位のチームをけん引。ここまで48試合に出場して、打率3割0分9厘、2本塁打、19打点の成績を残している。

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