◆米マイナー3A スクラントン―ウースター(3日、米マサチューセッツ州ウースター=ポラーパーク)
今季限りで米国でのプレーに一区切りをつけて、来季は日本球界に復帰することを表明したヤンキース傘下マイナー3A・スクラントンの前田健太投手(37)が3日(日本時間4日)、敵地・ウースター戦に先発し、7回3分の2で100球を投げ、1安打1失点、9奪三振の快投を見せた降板した。8回2死までは許した走者が四球による1人だけで、ノーヒットノーランまであと4アウトと迫っていたが、8回2死で本塁打を浴びてマウンドを降りた。
背番号「8」のユニホームでマウンドに上がり、初回は3者連続内野ゴロ。たった9球で3者凡退で抑える好発進を切った。2回は1死から四球を与えて走者を背負ったが無安打無失点。2死一塁では前田のグラブに当たってはじいた打球をそのままノーバウンドで遊撃手が捕球してアウトになる珍しいプレーもあった。3回は3者凡退。テンポのいい投球を見せた。
4回も内野ゴロ3つで3者凡退。5回も2三振を奪うなど、3者凡退で抑え、5回終了時点で62球を投げて、無安打無失点、4奪三振で、出した走者は2回の四球による1人だけと快投を見せた。6回も、2者連続で見逃し三振を奪うなど3者凡退。7回も5イニング連続となる3者凡退で抑えた。8回は2者連続三振を奪ったが、通訳らがマウンドに集まってタイムが取られた直後の2死走者なしでこの試合初安打となる右翼への本塁打を被弾。前田は苦笑いだったが、そのままマウンドを降りた。
前田は今季、2年契約2年目のタイガースで開幕を迎えたが、すべて救援の7登板で防御率7・88と結果を残せずに5月に退団。カブス、ヤンキースのマイナーでプレーしているが、この日の試合前の時点で16登板(すべて先発)で4勝6敗、防御率6・25でメジャー昇格できずにいる。前回登板の8月28日(同29日)も3回11安打10失点(自責9)でのKOだった。