◆JERA セ・リーグ 巨人1―12ヤクルト=8回裏降雨コールド=(4日・岐阜)

 雨予報で心配していたが、それ以上に、ヤクルトに大敗したことが心配になった。岐阜の巨人ファンはどう思っただろうか。

首位・阪神を意識しても届く数字ではないが、このまま2位を死守できるのか。不安の残る内容だった。

 ヤクルトとの3連戦は初戦から4点、5点と奪って連勝した。攻撃陣は確実に上り調子と感じていたが、この日は吉村を打ちあぐねた。決して良くは見えなかった。スピードガンほど威力、切れを感じなかったし、甘い球も多い。しかし、初回2死満塁で中山が左飛。5回の満塁機では浅野が簡単に打ち上げた。一方でヤクルトは、村上が2発6打点で引っ張った。雨で視界が悪い条件は一緒。どちらが上位か分からない内容だった。

 阿部監督はすでに2位死守へ切り替えているはず。

先の短期決戦を本拠地で戦えれば、逆転日本一につながるからだ。そこで誰が戦力となるか、今は見極める時間でもある。我慢してきたリチャードは本当に使えるのか。当たりの出てきた中山や、浅野やオコエも含め、ベンチとしては寂しさが残ったと思う。まあ、序盤で大差をつけられた試合だし、切り替えることが先決だろう。(スポーツ報知評論家・高橋 由伸)

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