◆第96回都市対抗野球大会▽2回戦 ヤマハ12―1大阪ガス(4日・東京ドーム)
7年連続46度目出場のヤマハ(浜松市)は2回戦で大阪ガス(大阪市)に12―1で快勝した。先発した最速150キロ超の新人右腕・梅田健太郎(22)は8回4安打1失点、無四球で7つの三振を奪う好投を披露した。
初めての東京ドームでのマウンド。大応援団に背中を押された梅田の制球力がさえた。3本柱はストレート、カーブ、フォーク。四球を出さず、三振を奪うごとに気持ちが乗り、ふだんはあまり投げないチェンジアップも決まった。8回に1点を失って降板。最終回は4年目の沢山優介(21)に託したが、堂々の投球内容だった。「一球一球全力でやりました。意外と緊張はあったけど、うまく投げられました」と振り返った。
申原直樹監督(46)がチームの若返りを推進する中で、期待に応えた。勇気づけられたのは、3回に同期の指名打者・森川凌(22)が放った右中間への1号2ランだ。「森川は予選から打ってくれていたんで、期待がありました。
目指すのは、完投できる投手になること。35年ぶりの優勝へチームが勝ち進めば、梅田にまたチャンスが巡ってきそうだ。
(甲斐 毅彦)