◆JERA セ・リーグ 巨人1―12ヤクルト=8回裏降雨コールド=(4日・岐阜)
巨人が今季ワーストタイとなる12失点を喫し、同一カード3連勝を逃した。プロ初勝利を目指した先発の又木鉄平投手(26)は初回にヤクルトの主砲・村上に2ランを浴びるなど、4回途中7安打5失点で降板。
ヤクルトとの今カードの勝ち越しを決め、3位・DeNAとの差を2・5に広げた巨人。岐阜での東京対決の先発は2年目左腕・又木に託された。先発は4回2失点だった8月9日のDeNA戦(横浜)以来これが今季2度目。プロ初勝利を目指し「直近でチャンスをもらえたのはうれしいと同時に、後がないと思ってやらないといけないなと思います」と強い覚悟を口にした。
だが、又木が初回につまずいた。先頭・浜田に右翼線二塁打を許す。2死三塁となって、4番・村上に143キロ直球を捉えられて、左中間への先制16号2ランを浴びた。追いかける展開となった。
雨天の心配もあり、県岐阜商の室内練習場を借りて打撃練習を行った野手陣。前日と同じオーダーでヤクルト・吉村との対戦に臨んだ。2点を追いかける初回2死から泉口、岡本の安打などで一、三塁。岸田の右前適時打で1点を返した。岸田は「追い込まれていたので食らいついていきました」と笑顔をこぼした。
2回を無失点に抑えていた又木は、3回に1死一、二塁のピンチで再び村上を迎える。ここは投ゴロに抑えて、続くオスナも一飛と踏ん張った。
雨が激しく降り出して迎えた1―2の4回。又木は先頭から連打に死球で無死満塁のピンチを迎えた。吉村を見逃し三振に抑えたところで阿部監督は2番手・泉にスイッチ。だが、浜田の打球を三塁手・岡本が適時失策して3点目を献上。なお1死満塁で長岡に右中間を破る2点適時二塁打を浴びた。
5回も続投した泉はこの回を無失点に抑えた。8点の差をなんとか縮めたい打線は5回にリチャード、代打・キャベッジの安打などで1死満塁の好機。しかし、途中出場の浅野が右飛。続く泉口も中飛に倒れ、得点を奪えなかった。
6回から登板した3番手・平内だったが、7回1死二塁で浜田に右越え適時二塁打を浴びた。これで今季3度目の2ケタ10失点となった。
1―10の8回に登板した4番手・宮原も無死一塁でオスナに2ランを被弾。その後、伊藤を中飛に抑えたところで、またしても雨が激しくなり、2度目の中断に入った。23分後に再開され、宮原はその後も安打を打たれながらも追加点は許さなかった。