◆米大リーグ パイレーツ―ドジャース(4日、米ペンシルベニア州ピッツバーグ=PNCパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が4日(日本時間5日)、敵地・パイレーツ戦のスタメンに「1番・DH」で名を連ねた。体調は万全ではないが、メジャー最強格の剛腕から2試合ぶりとなる47号アーチの期待がかかる。

 パイレーツの先発はP・スキーンズ投手(23)。2年目ながらサイ・ヤング賞の最有力候補に挙がっており、今季はこの日まで9勝9敗だが、両リーグトップの防御率2・05は圧巻の数字だ。大谷は昨年6月に当時新人の右腕との初対戦で100・1マイル(約161・1キロ)直球を本塁打にしたが、今季は4月に3打数無安打1三振に封じられた。通算成績は9打数2安打の打率2割2分2厘、1本塁打、2打点、4三振。昨年バックスクリーンに一発を運んだ時と同じPNCパークで再現を狙う。

 前日3日(同4日)の同戦では「投手兼DH」で二刀流出場の予定だったが、体調不良のため登板を回避して“一刀流”で臨んだ。ロバーツ監督は2日(同3日)の試合前練習の時点で大谷が体調が優れないことを報告していたことを明かし「彼に確認したところ、『打つのは大丈夫』と保証してくれて、それが(2日に46号を含む3安打で)正しい判断だったことが証明された。ただ、病気で脱水症状になる可能性もあったし、試合で投げる負担を考えた時にうまくいかないと判断した」と説明。せきや鼻詰まりの症状があることも判明した。

 それでも、自己&球団最速を更新する打球速度120マイル(約193・1キロ)でドジャース通算100号を飾った2日に続き、3日も5回にチーム唯一のマルチ安打と孤軍奮闘。今季8度目の完封負けを喫したチームの中でその存在の大きさが浮き彫りになった。

 9月に入って2連敗のドジャースはナ・リーグ西地区首位を走るが、2位パドレスとは2・5ゲーム差。

今季直接対決を残り7試合残す3位ジャイアンツとは7・5ゲーム差で、この日敗れた場合は地区優勝へのマジックナンバー「20」が消滅する。たとえ体調不良でも、大谷に期待せずにはいられない。

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