◆JERA セ・リーグ 中日4―5巨人(6日・バンテリンドーム)

 意地の詰まった岡本の一打から、劇的勝利の扉が開いた。3―4の9回。

1死一塁から一塁走者・増田大の盗塁死で2死無走者となったが、カウント2―1から松山の内角高めフォークに反応した。土壇場で自身11打席ぶりの安打となる左前打。5連打の口火を切り、「みんなが追いついてくれたんで良かったと思います」と振り返った。

 最終盤までは、苦しい結果が続いていた。初回2死三塁の先制機で空振り三振に倒れると、3回の四球を挟み4回2死二塁、6回2死一、二塁でも凡退。3度の得点圏の好機で4番の役割を果たせていなかった。「なかなかね、打ててなかったんで」。前日5日も2度の得点機を逃していた主砲は悔しさ、諦めない姿勢を打棒に込め、その一打に味方も呼応した。

 米大リーグ、Dバックスのマイク・ヘイゼンGMも視察に訪れる中、一丸でつかみ取った勝利に貢献。1つでも上の順位を目指すレギュラーシーズンは残り18試合。「また明日頑張りたいなと思います」と気を引き締め直し、次戦へ目を向けた。

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