◆プロボクシング ▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・高田勇仁―同級2位・松本流星▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・武居由樹―同級1位クリスチャン・メディナ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王座統一戦12回戦 統一王者・井上尚弥―WBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(9月14日、愛知・名古屋市 IGアリーナ)
3度目の防衛戦に臨むWBO世界バンタム級王者・武居由樹(29)=大橋=が12日、名古屋市内のホテルで行われた公式記者会見に出席。挑戦者の同級1位クリスチャン・メディナ(25)=メキシコ=を前に「相手のコンディションは良さそう。
武居は2024年5月の東京ドーム興行で、ジェーソン・モロニー(オーストラリア)に判定勝ちして世界王座を奪取。同年9月、元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(志成)に判定勝ちして初防衛すると、今年5月には、ユッタポン・トンディー(タイ)に初回TKO勝ちしてV2を決めた。ユッタポン戦前には右肩を痛めたが、元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナーは「ケガは完治していると思う。公開練習の時には、映像と違う動きを見せていたので、そこは注意したい」と話し、展開については「いい意味で打ち合いになるでしょう。ただ、武居に気負いはないし、自然体で臨める」と自信を持って送り出す。
バンタム級はWBC&IBF統一王者が中谷潤人(M・T)、WBA休養王者が堤聖也(角海老宝石)と、日本人を中心に群雄割拠の状態。那須川天心(帝拳)も次戦は世界初挑戦が期待されている。V3を決めれば今後は、天心との対戦も含め、統一戦などの選択肢が広がるが、武居は「今はこの先のことは考えていない。WBOのチャンピオンとして格の違いを見せたい」とメディナ戦に集中する。
天心のスパーリングパートナーを3度つとめた経験があるメディナは2023年8月、前IBF王者・西田凌佑(六島)と挑戦者決定戦で対戦して判定負け。
大橋ジムの大橋秀行会長(60)は「武居はこの試合をクリアすれば、来年、色々な景色を見られる試合が組まれるだろう。負けられない試合になる」と期待を寄せた。
戦績は武居が11戦全勝(9KO)、メディナが25勝(18KO)4敗。
試合はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で無料配信される。