卓球 ◇WTTチャンピオンズマカオ 第3日(12日)

 シングルスで争われる大会で女子の2回戦が行われ、世界ランク10位で21歳の大藤(おおどう)沙月(ミキハウス)が、同ランク日本勢トップ6位で17歳の張本美和(木下グループ)をゲームカウント3―1で逆転勝ちし、8強入りを決めた。

 日本代表対決のため、両者ともにベンチコーチは置かずに戦った。

第1ゲーム(G)は、4歳下の張本が序盤から主導権を握り、0―1から6連続得点。7―5と迫られてもラリーを制すると、11―6でゲームを先取した。第2Gは両者が譲らない接戦となったが、7―7の場面で得点を挙げた大藤が、一気にたたみかける。張本のフォアドライブに回り込むと強烈なカウンターを浴びせ、そのまま11―7と取り返した。

 第3Gも流れを絶やさなかった大藤。序盤からリードを広げて11―8で奪った。後がなくなった張本は第4G序盤にフォアドライブを連続でクロスに打つなど攻めの姿勢を見せた。序盤に3連続得点を挙げたが、大藤が冷静にラリーから詰め寄る。3―4と逆転を許した場面で、張本はたまらずタイムアウトを取る。しかし大藤の勢いは止められず、4―4から連続失点で突き放された。日本の若きトップ同士の対決は、このゲームを11―9で取り切った大藤に軍配が上がった。

 WTTチャンピオンズ2勝目を目指す大藤は、13日の準々決勝で世界ランク8位の伊藤美誠(スターツ)と同4位の蒯曼(かいばん、中国)の勝者と対戦する。

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