◆プロボクシング ▽WBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者アンソニー・オラスクアガ (2回TKO) フアンカルロス・カマチョ●(11日=日本時間12日、米国ネバダ州ラスベガス)

 WBO世界フライ級タイトルマッチが11日、米ラスベガスで行われ、王者アンソニー・オラスクアガ(26)=米国/帝拳=が同級1位フアンカルロス・カマチョ(28)=プエルトリコ=に2回2分36秒、TKO勝ちした。

 オラスクアガは序盤、ボディーを狙ったが、打ち合いに行こう。

2回、強烈な右を武器に次々とパンチを打ち込んだ。カマチョがロープ際に下がると、さらに連打。危険を察したレフェリーが間に入って試合を止めた。「右ストレートがヒットして、効いたと確信した。アッパーカットを決めて、続けて連打を浴びせた。彼はダメージを受け、勝負がついた」とオラスクアガ。何度も両手を振り上げて喜びを示した。

 

 この試合は米国で最も権威のある専門メディア「ザ・リング」による「The Underdog」のメインイベントで行われた。

 オラスクアガは1999年1月1日、米国カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。15歳から本格的にボクシングを始め、アマチュア戦績は22勝1敗。2020年9月にプロデビュー(2回TKO勝ち)すると、23年4月には急きょ、WBC世界ライトフライ級王者(当時)・寺地拳四朗(BMB)に挑戦する機会を得たものの、9回TKO負け。それでも王者を追い詰める場面もあり、日本での人気が急上昇。

24年7月、加納陸との王座決定戦で3回KO勝ちし、WBO世界フライ級王座獲得した。同年10月に初防衛すると、今年3月には元世界2階級制覇王者の京口紘人の挑戦を退け、2度目の防衛を果たした。

 オラスクアガは、WBC&IBF世界バンタム級統一王者・中谷潤人(27)=M・T=とともに名伯楽ルディ・エルナンデス・トレーナーの指導を受けており、中谷とは15歳からの親友同士。中谷は試合後、自身のSNSに「YEAHHHH」と投稿。喜びを爆発させた。

 戦績はオラスクアガが10勝(7KO)1敗、カマチョが19勝(8KO)2敗。

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