東京世界陸上は13日に東京・国立競技場で開幕。大会初日の見所を紹介する。
午前のモーニングセッションは男女35キロ競歩からスタート。猛暑によるアスリートの健康と安全への影響を考慮して30分繰り上げることが開幕2日前に発表され、午前7時30分に号砲が鳴る。注目は男子で22年オレゴン世界陸上銀メダルの川野将虎(旭化成)。昨年の日本選手権で世界新記録(当時)をマークするなど好調を維持しており、金メダル獲得に期待がかかる。20キロ競歩と2種目出場のベテラン・丸尾知司(愛知製鋼)も順調に状態をあげている。
11時40分からは男女が交互にバトンをつなぐ男女混合1600メートルリレー予選が行われる。6月に日本国籍を取得した女子の青木アリエ(日体大)が初代表でエントリー。400メートルで5月に日本記録を上回る51秒71をマーク。当時はペルー国籍だったため日本記録更新とはならなかったが、一躍話題になった。日本のメンバー構成にも注目だ。
午後のナイトセッションは、6時5分の男子3000メートル障害予選から開始。同種目日本勢初のメダル獲得を目指す三浦龍司(スバル)が注目で、今季は7月のダイヤモンドリーグ第10戦(モナコ)で自身が持つ日本記録を6秒以上も更新し、今季世界3位、21年東京五輪(8分8秒90)、昨年のパリ五輪(8分6秒05)の金メダル記録を超える8分3秒43をマーク。
6時50分開始の男子棒高跳び予選は、世界記録を13回も塗り替えている超人、デュプランティス(スウェーデン)が登場。今年8月に6メートル29まで到達しており、今大会でもさらなる記録が期待される。
7時50分から行われる女子1500メートル予選には21年東京五輪8位入賞の田中希実(ニューバランス)が登場。5000メートルと2種目エントリーのため、最初の種目で勢いをつけたいところだ。
8時35分は男子100メートル予選。日本からは元日本記録保持者の桐生祥秀(日本生命)、初代表の守祐陽(大東大)、世界陸上2大会連続ファイナリストのサニブラウン・ハキーム(東レ)が出場。
9時31分の女子1万メートル決勝は、23年ブダペスト世界陸上7位入賞の広中璃梨佳(日本郵政グループ)に注目。昨年は膝の故障などでパリ五輪出場を逃したが、今季は1万メートル日本選手権を制すなど好調を維持して2大会ぶりに世界大会に返り咲き。入賞以上を狙う。