◆プランスドランジュ賞・仏G3(9月14日、パリロンシャン競馬場・芝2000メートル、重)

 今年の日本ダービー馬のクロワデュノール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)は、北村友一騎手とのコンビで海外初戦(7頭立て)に臨み、道中4番手から最後の直線で抜け出して、勝利を飾った。凱旋門賞・仏G1(10月5日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)を見据え、ここから始動。

初めての欧州の馬場、初めて背負う58キロを克服し、日本競馬の悲願であるビッグタイトル奪取へ弾みのつく結果となった。勝ち時計は2分11秒69。

 北村友一騎手(クロワデュノール=1着)「馬の雰囲気か、返し馬の雰囲気、ゲート裏の雰囲気、ゲートの中、いろいろと課題が多い、まだまだ修正しなければいけないところがあるなというのは感じました。それでも馬の力でしっかりと勝ち切ってくれたので、そこはさすがだなと思ってます。

(返し馬は)いいときは落ち着いて、すごくリラックスして弾んでくようなキャンターをしてくれるんですけど、今日は力みが強く、ハミにまだ頼って走ってくる部分が多いかな、というのは感じました。ペースが遅いなかでも、しっかりと待つこともできましたし、上り下りでも馬が、極端に力むようなところはなかったので、そのあたりは良かったなと思いますけど、4コーナーを迎える前の息の入り方、そこから徐々に、ギアを上げていくっていうところがまだうまくできなかったなと。馬場やコースについては、今日のところは問題なかったです。

 今回は調整も含め、レースでもすごくいいパフォーマンスというところに持っていけなかったので、その持っていけなかった原因をしっかりと修正して、次の凱旋門賞に向けて、もっともっとコンディションをあと2段階くらい上げていけたらいいなと思います。

 日本ダービー馬が、このロンシャンの競馬場で、走り、しっかりと前哨戦を勝つことができて、まずはホッとしています。僕自身も、こうして日本ダービー馬にロンシャンのこの場所で乗れるということを、すごく光栄なことですし、すごくいい経験になっているので、それを次に向けても、日本でも生かしていきたいなと思いますし、自身も次、もっともっと頑張ってもらえるように、しっかりと調整して、レースに挑みたいと思います」

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