◆オールカマー追い切り=9月17日、美浦トレセン

 週末2重賞の追い切りが17日、東西トレセンで行われた。第71回オールカマー・G2(21日、中山=1着馬に天皇賞・秋の優先出走権)のレガレイラは及第点の仕上がり。

得意の中山で巻き返しを期すコスモキュランダの上昇ぶりを浅子祐貴記者が「見た」。

 力強く坂路を駆け上がった姿に、いい頃のコスモキュランダが戻ってきたように感じた。17日の美浦・坂路では同日の全体2位となる52秒4(ラスト1ハロン12秒5)をマーク。陣営の想定は52~53秒。まさに狙い通りの時計と動きに加藤士調教師は「動きが良かったし、思った通りの調整で、いい感じで上ってきた。時計も完璧」と手応えを口にした。

 私自身、皐月賞菊花賞で本命を託したように3歳時からポテンシャルを評価。制した報知杯弥生賞、2着だった皐月賞やセントライト記念で見せたスピードの持続力がストロングポイントだ。瞬発力勝負では分が悪いだけに、洋芝の札幌記念は“チャンスありの舞台”と思っていたが、1週前追い切りでは丹内騎手のアクションへの反応が鈍く、重苦しい動きに見えたため評価を下げた。指揮官も「前走はまだ緩かった」と振り返っている。

前走以上の状態 「動きが良くなっているし、息の入りもいい」。追い切りに騎乗した丹内騎手のコメントからも明らかに前走以上の状態で臨めるうえに、実績がある中山への舞台替わり。

さらには道中で動きやすい少頭数も好都合なだけに全てが好転すると言ってもいいのが今回だ。巻き返しが十分に期待できる。(浅子 祐貴)

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