◆JERA セ・リーグ 広島5―0巨人(23日・マツダスタジアム)
巨人のドラフト1位ルーキー・石塚裕惺内野手(19)が4試合4打席目で待望のプロ初安打を放った。4点を追う5回2死、戸郷翔征投手(25)の代打で登場すると、広島・玉村の初球、140キロの直球を中前に運んだ。
戸郷は真っ赤に染まるマツダで打球の行方をただ見つめることしかできなかった。2点を先制されて迎えた2回2死一塁。中村奨に145キロ直球を左翼上段に運ばれる2ランを浴びてうなだれた。
2位・DeNAがデーゲームで引き分け1・5ゲーム差で迎えた敵地での広島戦。先発のマウンドには8勝目を目指す戸郷が上がった。今季のマツダは4月11日に4回途中で10失点の大乱調で2軍降格となるなど3登板で2敗、防御率9・39と大苦戦。それでも「1点でも少なく、勝ちに貢献できれば一番。チームとして本当に苦しい状況が続いてますけど、いい状況に変えられれば。
気合とは裏腹に戸郷は初回、先頭・中村奨に左翼線へ二塁打を浴びるなど2死一、二塁。末包に三塁線を破る2点適時二塁打を浴びて、先制点を奪われた。これで3試合連続初回に失点となった右腕はさらに2回に2ランを献上。苦しい展開となった。
それでも3回は3者凡退。4回は走者を出しながらも無失点に抑えた。しかし戸郷は5回2死で迎えた打席で代打を送られて4回65球5安打4失点で降板。自身4連勝とはならなかった。
ただここで得点のチャンスが訪れる。0―4の5回。戸郷の代打で石塚がプロ初安打を放つなど2死満塁。
5回からは2番手・平内が登板。安打や四球で1死満塁としたが末包の右飛を右翼手・中山が本塁へ好送球。タッチアップでの生還を狙った三塁走者を本塁で刺した。
平内は6回を3者凡退に抑えた。7回は3番手・ケラーが3人で抑えた。8回は宮原が登板するも1点を奪われた。
打線は9回、プロ初登板のドラフト5位ルーキー・菊地に3人で抑えられ0封負け。2位・DeNとは2・5差に開いた。