米大リーグ機構(MLB)は23日(日本時間24日)、来季26年シーズンから「ロボット審判」こと自動ボール・ストライク判定システム(ABS=Automated Ball―Strike Challenge System)を導入することを発表した。

 これまで通り、原則として球審がボール、ストライク判定をするが、投手、捕手、打者が投球直後に帽子やヘルメットをたたくジェスチャーをしてチャレンジをすると、機械判定する。

各チームは毎試合2度のチャレンジ権を持ち、成功すれば回数は減らない。延長突入後は、チャレンジ権が残っていなかった場合は1度のチャレンジ権が与えられる。

 メジャーリーグでは今季のオープン戦で一部の試合で実施。ドジャース大谷翔平投手(31)も、3月11日の試合で高めのストライク判定に対してチャレンジし、判定が覆りボールになったこともあった。大谷は2月に「やってみて打者目線からと投手目線から実感できると思うので、どういうふうに感じるのかっていうのも楽しみにはしてます」と二刀流ならではの視点で語っていた。マイナーではすでに全試合で導入され、7月のメジャーのオールスターゲーム(アトランタ)でも実施されて、両軍合計で5度の確認を要求した結果、判定が覆ったケースが4度、判定通りが1度だった。

 これまでもアウト、セーフ判定などに対してチャレンジ権は認められていたが、ストライク、ボール判定には認められていなかった。また、これまでのチャレンジは監督が要求していたが、ABSでは投手、捕手、打者のみが要求できる。

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