国鉄(現ヤクルト)で本塁打王を獲得し、巨人ではコーチ、2軍監督などを歴任した町田行彦さんが、胆管がんのため都内の自宅で亡くなっていたことが22日、分かった。91歳だった。
長野北高(現・県長野高)から52年に国鉄に入団。右の強打の外野手として2年目から4番にも座った。4年目の55年に31本塁打でタイトルを獲得。21歳での本塁打王はセ・リーグ最年少記録で、2021年にヤクルト・村上宗隆がこの記録に並んだ。
65年に巨人に移籍し同年限りで現役を引退。引退後は指導者として活躍。67年から巨人の2軍打撃、1軍の外野守備走塁コーチを経て、90~91年は2軍監督を務めるなど、川上哲治、長嶋茂雄、藤田元司、王貞治と22年間にわたって4人の監督に仕えた。
葬儀・告別式は27日、東京都杉並区梅里1の2の27、堀ノ内斎場で。喪主は次男・光宏さん。
◆町田 行彦(まちだ・ゆきひこ)1934年3月18日、長野県生まれ。長野北高時代は内野手も52年に国鉄(現ヤクルト)に入団後は外野手に。177センチ、73キロ。