◆米大リーグ マリナーズドジャース(26日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が26日(日本時間27日午前10時40分開始予定)、敵地・マリナーズ戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。レギュラーシーズンも残り3試合。

本塁打王争いは、シュワバー(フィリーズ)を2本差で追う立場だが、2戦連発で自己新となる55号を狙う一戦だ。

 前日25日(同26日)には、敵地・ダイヤモンドバックス戦で8―0と快勝し、4年連続となる地区優勝を決めたドジャース。大谷は4点リードの4回に中堅右へ4試合ぶりの本塁打となる54号2ランを放って試合を決めた。試合後にはシャンパンファイトでナインと美酒に酔いしれ「本当にみんなここを目指して頑張ってきたので、最後しっかり決められてよかった」と笑顔がはじけていた。

 30日(同10月1日)からはワイルドカードシリーズが開幕し、ポストシーズンの戦いがスタートするが、本塁打王争いも佳境だ。3試合を残してシュワバーが56本、大谷が54本。3年連続キングへは最低でも3戦2発が必要という厳しい状況だが「少しずつよくはなってきているのかなと思っているので、あともう少しいい流れに乗れるのかなと思っている」と状態は上向きと捉えており、ラストスパートに期待がかかる。

 本塁打王に輝いた23、24年はいずれも2位以下を大きく離したキングだったため、シーズン終盤まで本塁打王争いをするのは、21年以来。同年も最終カードはシアトルでのマリナーズ戦で、3連戦3戦目に46号を放ったが、ゲレロ(ブルージェイズ)とペレス(ロイヤルズ)が48本でわずかに及ばなかった。4年前の悔しさをぶつける舞台も整っている。

 この試合を含めて今季のレギュラーシーズンは残り3試合。。

30日(同10月1日)からはポストシーズンもスタートする。大谷は前日25日(同26日)終了時点でチーム159試合中、チーム最多156試合に出場。54本塁打(リーグ2位)、101打点(同5位)、打率2割8分0厘(同11位)、19盗塁(同19位タイ)、144得点(同1位)、出塁率・391(同2位)、長打率・619(同1位)、OPS1・010(同1位)をマークし、3年連続4度目となるMVP候補にも挙がっている。

 マリナーズにはすでに60本塁打を放ってア・リーグ本塁打王争いでトップに立っているカル・ローリー捕手(28)が所属。22年にジャッジ(ヤンキース)が樹立した62本のリーグ記録にもあと2本と迫っており、両リーグを代表するスラッガー2人のレギュラーシーズン最後の直接対決に注目が集まっている。マリナーズもすでに2001年以来24年ぶりとなるア・リーグ西地区優勝を決めている。

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