◆米大リーグ マリナーズドジャース(26日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が26日(日本時間27日)、敵地・マリナーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、1点をリードした5回1死走者なしの3打席目は中飛に倒れた。

 初回先頭の1打席目は、先発右腕・カービーの前に空振り三振を喫した大谷。

1点を追う3回にはE・ヘルナンデスが10号2ランを放って逆転すると、大谷が1死走者なしで2打席目に立ち、四球を選んで30試合連続出塁となった。さらに10試合ぶりの盗塁となる二盗も成功。今季20個目の盗塁となったが、得点にはつながらなかった。2年連続で50本塁打&20盗塁の「50―20」を達成。「50―20」は1955年メイズ、96年アンダーソン、98年グリフィー、2007年ロドリゲスしか達成しておらず、2度目達成は史上初となった。

 前日25日(同26日)には、敵地・ダイヤモンドバックス戦で8―0と快勝し、4年連続となる地区優勝を決めたドジャース。大谷は4点リードの4回に中堅右へ4試合ぶりの本塁打で昨季樹立した自己最多に並ぶ54号2ランを放って試合を決めた。試合後にはシャンパンファイトでナインと美酒に酔いしれ「本当にみんなここを目指して頑張ってきたので、最後しっかり決められてよかった」と笑顔がはじけていた。

 30日(同10月1日)からはワイルドカードシリーズが開幕し、ポストシーズンの戦いがスタートするが、本塁打王争いも佳境だ。3試合を残してシュワバーが56本、大谷が54本。3年連続キングへは最低でも3戦2発が必要という厳しい状況だが「少しずつよくはなってきているのかなと思っているので、あともう少しいい流れに乗れるのかなと思っている」と状態は上向きと捉えており、自己最多を更新する55号への期待も高まっている。

 この日は優勝決定翌日で、ポストシーズン開幕も4日後に迫っていることからベッツ、フリーマンら一部の主力はスタメンを外れたが、大谷は変わらずスタメン入り。

試合前もキャッチボールをして自身初となるポストシーズンでの登板へ備えていた。

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