◆JERAセ・リーグ 阪神3―5中日(27日・甲子園

 中日の高橋宏斗投手が、6回2/3を6安打2失点で、8勝目をマークした。これで、138奪三振とし、阪神・村上を抜いて、リーグトップに立った。

 毎回、走者を背負う苦しい中でも、要所を締めて6回まで得点を許さなかった。7回2死二塁、佐藤輝を歩かせたところで降板。継投した藤嶋が、2死一、二塁から大山に3ランを浴びて失点がついたが、今季最多134球を投げ抜いて、試合を作った。

 3番・森下を、3度の得点圏でいずれも三振に抑えるなど、7Kをマーク。リーグトップに浮上したが、「僕がどうこうできる問題じゃない。今シーズンに関しては、三振が取れてる印象もないので、あまり意識せずに(いたい)」と話した。井上監督は「俺の中ではもう(次回登板は)ない」と今季最終登板であることを示唆。136奪三振でリーグ2位の阪神・村上は10月2日のヤクルト戦(甲子園)での登板が見込まれており、タイトル争いは2日に決着が着く。

 チームは連敗を阻止。これで5位以上が確定し、3年連続最下位からのトンネルを脱出した。それでも、井上監督は「脱出してOKではない。『クライマックスシリーズまでやりたかった』ってことを反省材料として(来季以降を)やっていかないといけない」と来季を見据えた。

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