◆秋季兵庫県大会▽準々決勝 東洋大姫路5―2報徳学園(27日・ウインク)
兵庫大会は東洋大姫路が報徳学園との名門対決を制して4強入りした。
背番号1の三上颯真投手(2年)が最後の打者を見逃し三振に仕留めると、東洋大姫路ナインに笑顔が広がった。
スタメン9人のうち、夏もスタメン経験がある選手はわずか一人。打線は4安打に抑えられたが、相手投手陣の計10四死球に助けられ、少ない好機で5点を挙げた。先発の背番号11、下山大翔(2年)は7回1/3で2失点ながら、被安打10。8回1死一、二塁でマウンドに上がった三上も救援直後に適時内野安打を許した。指揮官も「履正社(を指揮した)時代を含め、見てきた代の中で一番弱い」と言い切るほどの成長初期のチームだ。
8強入りした夏の甲子園は、木下鷹大ら3年生の3投手のみで4試合を戦い抜いた。新チームにはまだ、絶対的エースはいない。「先輩たちが残してきたものに恥のないよう、エースであり続けられるように」と三上。
〇…報徳学園は来春のセンバツ出場が絶望的となった。11安打を放ちながら、あと1本が出ず10残塁。投げても2番手の山田大雅(1年)が3連続四死球で1死も取れずに降板するなど、投打ともに課題を残した。「エース不在。投げたらいけると思わせられる投手をつくりたい」と大角健二監督(45)。東洋大姫路には公式戦4連敗。「東洋には負けられない。メラメラきてる」と、指揮官の闘志に火が付く敗戦となった。