◆体操 全日本個人総合選手権 最終日(19日、高崎アリーナ)

 世界選手権(10月17日開幕、オランダ)代表2次選考、愛知・名古屋アジア大会(9月19日開幕)代表2次選考を兼ねた大会で、男子の決勝が行われ、2021年東京五輪個人総合金メダルの橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ)は、予選(首位)の得点と合わせ合計170・114点の完全優勝で内村航平(10連覇)以来史上2人目の6連覇を果たした。

 2位のライバルの岡慎之助(徳洲会)と0・683点差からのスタートだったが、最初の床運動で屈身ダブルで尻もちをつくなどミスが出ていきな逆転された。

それでも、鬼門のあん馬を乗り切ると4種目目の跳馬で大技ロペスを成功させ岡にじわじわと迫った。

 最終の鉄棒。メリハリの利いた美しい演技でコールマン、リューキンを流れるように決め着地すると会場からは大歓声。15・000点の高得点をたたきだした。演技の得点ではわずかにライバルに届かなかったとはいえ、今大会から採用されるDスコアによって内規加点0・3点を加え、逆転した。「いつも通りやるしかないと思った。気持ちいい演技ができた」と満足げに話した。

 28年ロサンゼルス五輪での個人総合王者奪回に向け、パリ五輪後は苦手のあん馬と向き合い続けた。そのパリ五輪では団体決勝と個人総合の決勝でともに落下した鬼門の種目。重点的に強化し、今季を迎えた。

 3月中旬の鉄棒の練習中に左肩を痛め決して万全ではなかったが、積み重ねた濃密な時間は裏切らない。6種目で安定した演技をみせ快挙を引き寄せてみた。

 代表選考会がかかる5月のNHK杯は昨年、体調不良もあり2位に甘んじているが、すごみを増した日本王者は、勢いを持って再び2強対決に向かう。「NHK杯は岡選手の3連覇を止めたい」と気持ちをたかめた。

 ◆世界選手権代表 男子の代表は5枠。今大会の得点を持ち越して行われる5月のNHK杯での上位3人が選出される。2位までの選手は9月の愛知・名古屋アジア大会の代表も兼ねる。残りの枠は、団体総合で貢献できる選手が選出されることになっている。

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