日本学生対校選手権の男子1万メートルは24日、神奈川・平塚市レモンガススタジアム平塚で行われ、今年の第102回箱根駅伝(1月2、3日)4位の早大で3区を担った山口竣平(3年)が、27分59秒47の自己ベストで優勝した。28分12秒22の2位に順大の吉岡大翔(4年)、28分13秒7の3位に早大の吉倉ナヤブ直希(3年)が続いた。

×    ×    ×    ×

 3年ぶりの出場となった吉岡は「最後の日本インカレとなるので、総合優勝に貢献したかった。山本(悠、3年)とワンツーがとれたらという話をしていましたが、そこに届かなかったことは、悔しい気持ちの方が大きい」と振り返った。

 5000メートル付近で長野・佐久長聖高の後輩でもある山口が一人、飛び出したが、吉岡は冷静にレースを展開。これまでは「走っているときに『ダメだ』って思うと走りが崩れてきてしまう部分があったんですけど、周りもきついんだから我慢しようとか、切り替えられるようになった」と心身共に進化。粘り強く走り抜いて2位を死守し「大学に入って悩むことの方が多かった。いろいろなことを経験して悩んで苦しんで、自分なりの陸上を確立できていると思う」と表情には充実感をにじませた。

 今年の箱根駅伝で総合3位に輝いた順大。ただ、吉岡の1年時は17位と惨敗を経験し、2年時は11位でシード権獲得にわずか7秒届かなかった。「良いときも悪いときも経験してきた世代なので、最後、勝って終わりたいっていう思いはどの大学よりも強いと思っています」と大学ラストイヤーへ懸ける思いは、どこよりも強い。

 これまでも柱としてチームを引っ張ってきたが、今シーズンは頼れる最上級生エース。「自分がエースになることは大前提で、なおかつ、みんな巻き込んで、強い同期、強い後輩もいるので、一緒にチームを引っ張っていきたい。タイトルをとって、区間賞をとって、総合優勝して、大学4年間やり切ったぞって卒業したい」。

様々な経験を経て一層強さを増した吉岡。ラストイヤーのさらなる活躍に期待だ。(手島 莉子)

 ◆日本学生対校選手権 9月5~7日に横浜市の日産スタジアムで行われるが、男女1万メートルは暑熱対策で、日本学生個人選手権と併催で行われた。

編集部おすすめ