2月に行われたミラノ・コルティナ五輪、パラリンピックの115選手らによるチームジャパン応援感謝パレードが25日、東京・日本橋で行われた。フィギュアスケートペアで日本史上初の金メダルを獲得した三浦璃来(24)、木原龍一(33)=木下グループ=はリフトを披露するなど、沿道に集まった約5万人に雄姿を届けて大歓声を浴びた。

17日に引退表明した「りくりゅう」はこの日、プロ転向を表明。「ペアを知ってもらいたい」と今後、主戦場となるアイスショーなどでのさらなる活躍を誓った。

 「りくりゅう」が沿道に集った5万人の視線を独り占めにした。選手が複数人ずつに分かれてのパレードは終盤の組で登場。三浦と木原が姿を現すと、歓声のボリュームが一段上がった。三浦は「たくさんの方に『りくりゅう』と呼んでいただいた。思いがこみ上げて、泣きそうになった」。木原も「皆さんに支えていただいてここまで歩んでこられたと感じた」と感慨に浸った。

 五輪金メダリストがサプライズで沸かせた。「ゆなすみ」こと長岡柚奈、森口澄士組とともにリフトを披露。東京のど真ん中の道路で三浦を高々と掲げた。「日本の皆さまに、ペアをもっと知ってもらいたい。

今日が一つ、ペアの入り口になったらいいな」と思いを込めた木原。三浦も「私は身長がちっちゃい(146センチ)ので。たくさんの方の目に映るかなという思いで、見ていただけたらうれしいなと思いました」と声をそろえた。

 17日にそれぞれのSNSで現役引退を表明。28日には引退会見を予定しているがこの日、木原は「これからも、プロとして2人で頑張っていきます」とプロ転向を表明した。以前から「日本をペア大国に」という野望を抱いている「りくりゅう」。詳細は会見まで保留だが、これまでカナダを拠点にしていた2人には思いがあるようだ。木原が「現役中は日本の皆さまの前で演技を披露させていただく機会は限られていたけど、プロとして活動させていただきたいと考えているので。ペアをもっと身近に感じていただけるように、いろんなことをしたい」と説明した。

 4月に出演したアイスショー「スターズ・オン・アイス」では、五輪で伝説となったフリー「グラディエーター」の終盤部分を披露。将来的には2人で指導者の道を志すが、ペア競技普及への思いも強い。三浦は「次の世代につないでいけるように頑張っていきたい」と決意。

木原も「新しいスタートをしていくという気持ちになった。現役は引退するけど、ペアを広めていけるように頑張りたい」と、伝道師としての次章を見据えた。(大谷 翔太)

 ◆フィギュアスケートのアマとプロ 国際スケート連盟に選手登録され競技会に参加するスケーターがアマで、五輪や世界選手権、GPシリーズなど主要国際大会への出場資格が与えられる。プロはアマ登録を解除したスケーターで、アイスショー出演や振付師、指導者、解説者など活躍の場は幅広い。五輪2連覇の羽生結弦さんや、五輪女王の荒川静香さんらが活躍中。

編集部おすすめ