元WBC世界スーパーフライ級王者・徳山昌守氏(51)が会長を務める徳山ジムが初陣を飾った。西日本新人王予選のスーパーフライ級4回戦で、末吉直樹(25)が3―0の判定で山川倖平(23)に勝利。

セコンドを務めた徳山会長は「あまり緊張せず自分なりに、いつも通りやれた」と手応え。目標とする5年後の世界王者輩出へ、確かな一歩を踏み出した。

 判定の末に勝ち名乗りを受けた教え子を、徳山会長は満面の笑みで迎えた。「(リング上で)自分の手が挙がるのと同じくらいうれしい」。現役時代に自身が主戦場とした階級での初陣勝利に自然と声が弾んだ。

 熱血指導ではなく、自信を持って取り組むことが重要と説き「僕は前向きなことしか言わない」と徳山会長。序盤から着実にポイントを稼いで逃げ切った末吉は「僕のスタイルが出せて、教えられたボクシングができた」と胸を張った。

 世界王座を通算9度防衛した徳山氏は07年に引退し、焼き肉店経営などを経て24年に大阪・東大阪市内にジムをオープン。昨年、プロ加盟が承認された。この日の同スーパーフェザー級でデビューした李勝輝(リ・スンフィ、27)は敗れたが、同会長は「末吉は課題を修正して新人王を取らせたい。スンフィは年齢を考えて間隔を詰めて試合させたい」と早くも先を見据えた。残る所属2選手の日程も決まっており「ここからです」と、改めてボクシング界を盛り上げていく決意を示した。

(吉村 達)

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