北中米W杯(日本時間6月12日開幕)の日本代表メンバー発表会見が、15日に行われる。スポーツ報知では、第2次森保ジャパンを取材してきた6人の記者が、独自の視点から26人を選出。

「メンバー予想」ではなく「自分が監督だったら…」という視点で選んだ選手たちとなる。第2回は、2014年ブラジル大会より今回が4度目のW杯取材となる金川誉記者。

▼【GK/DF】

GK:鈴木彩艶、大迫敬介、早川友基

DF:谷口彰悟、渡辺剛、伊藤洋輝、鈴木淳之介、瀬古歩夢、板倉滉

 5月2日の時点では、冨安を選外とした。実力には疑いがなく、彼がいることで戦術的な幅も大きく広がる。ただ唯一の懸念点が、決勝まで戦い抜く覚悟で挑むW杯の連戦において、コンディション的にどこまで耐えうるかだ。膝の大けがから復帰した今季、アヤックスでの冨安は3月15日のロッテルダム戦(69分間プレー)に続き、同22日のフェイエノールト戦(73分間プレー)で初めて2試合連続先発を果たしたが、この試合で右太ももを負傷。メンバー発表前、最後の代表戦となった英国遠征(スコットランド、イングランド戦)を辞退することになった。

 冨安のプレータイム(5月2日時点)は今季7試合で計205分。中3日、4日のタイトな日程での出場はない。15日の発表まで残り2試合(2日・PSV戦、10日・ユトレヒト戦)。少なくとも連続してプレーする姿を見せられなければ、断腸の思いではあるが、W杯の激戦に耐えうる状態ではないと判断する。

▼【MF】

遠藤航、鎌田大地佐野海舟、田中碧、守田英正、堂安律、中村敬斗、前田大然、菅原由勢、長友佑都、三笘薫、伊東純也、久保建英、鈴木唯人

 3月の英国遠征に呼ばれなかった守田を選んだ。

前述した冨安のケースとは矛盾するようだが、けがを抱える状況とはいえ、主将・遠藤はやはり外せない。ダブルボランチは鎌田、佐野海が軸となるが、二人に累積警告やアクシデントが起こることも想定すると、スポルティングで着実に調子を上げている守田の力を買う。若手の藤田と悩むところだが、守田は今年に入って1得点3アシストと得点に関与するプレーも増えている。遠藤がフル稼働できない可能性を見据え、さまざまな状況に対応できる経験豊富な30歳に託したい。

 そして長く代表を取材する中で、長友の持つエネルギーは何度も実感してきた。彼がいるだけで、空気が変わる。ピッチ内外で響くその声、表情、すべてがチームを明るく照らす太陽のような存在だ。そしてもう一つ、大きなポイントが「惨敗した14年ブラジル大会を経験している唯一の選手」であるという点だ。当時歴代最強と言われたザック・ジャパンは、初戦のコートジボワール戦で逆転負けを喫したショックから立ち直ることができず、1次リーグ敗退となった。今回の初戦の相手はFIFAランキング7位のオランダ。もし黒星という最悪の事態が起こった際、ブラジル大会と同じ轍を踏まないためにも、長友の存在は必要と見る。

▼【FW】

上田綺世、町野修斗、後藤啓介

エース上田を軸に、万能型の町野、そして“旬”の後藤を選びたい。

何よりストライカーは勢いを重視する。オランダ1部得点王の上田は当然として、今季シントトロイデンを躍進に導き、公式戦13ゴール8アシストと多くの得点に関与している後藤は外せない。町野、小川、そして英国遠征で爪痕を残した塩貝については、現在所属クラブで結果が伴っておらず難しい時期にある。その中ではドイツでの実績があり、シャドーでもプレー可能、さらにロングスローという“飛び道具”を持つ町野を選びたい。

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