◆明治安田J2・J3百年構想リーグ東地区B▽第14節 札幌3―0岐阜(2日・岐阜メモリアルセンターヒマラヤスタジアム岐阜)

 後半の序盤まではやられそうな展開だった岐阜戦だが、我慢の時間を耐えられたのが大きかった。メンバーも入れ替えた中、4連勝に持っていけたのも守備の頑張りがあったから。

その要因となったのはGK菅野の存在なしでは語れない。

 前半34分に相手が頭でボールをたたきつけてゴールを狙った場面があった。その時、菅野はゴールラインぎりぎりまで瞬時に下がって胸で止めて、ボールを取った。普通なら前に出て行きそうなところだが、より確実な選択をした。経験だけでなく、この試合まで試合に出られなくても、日頃の努力や準備が整っていたからこその瞬時の判断が、勝利に欠かせなかった。

 DF陣では特別指定の梅津選手が抜群の動きを見せていた。足元はうまいし、ただ一生懸命やる、ではなく、パスの出し方やもらい方にもタイミングをずらすなど工夫がある。J初出場となった17歳の徳差(とくさし)選手も、堂々とプレーしていた姿は頼もしかった。今後に期待が持てる選手が出てきたのも収穫だった。

 J3とはいえ簡単な相手ではない岐阜に勝ったのは自信になったと思う。ほめるところはいくらでもあるが、前半に唯一のシュートを放った33分のサフォに関しては苦言を呈したい。ハーフライン付近で相手からボールを奪い、前にDFがいない状況なのに、40メートルほどある位置からシュートを打ち、大きく左に外れた。

GKの頭上を超えるループを狙ったと思うが、スーパーゴールを決めることに意味はない。ドリブルで運び、決めるパーセンテージを上げる選択をしないと。パワー面など可能性はある選手なのだから。得点へのこだわりを持ってプレーして欲しい。(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)

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