米スポーツ専門局「ESPN」は6日(日本時間7日)、プロボクシングのパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)の最新ランキングを発表。世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=が日本人として初めて1位を獲得した。

 井上は2日、東京ドームで前WBC&IBF世界バンタム級(53・5キロ以下)統一王者でWBA、WBC、WBO世界スーパーバンタム級1位の中谷潤人(28)=M・T=と対戦。「井上は5万5000人の観客の前で、世界最高のファイターとしての地位を確固たるものにするパフォーマンスを披露した」と評価され、前回の2位からついに日本人で初めてとなる1位に選ばれた。

 2位はヘビー級のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、3位はスーパーフライ級(52・1キロ以下)の3団体統一王者ジェシー・“バム”・ロドリゲス(米国/帝拳)。6位だった中谷は井上に敗れたものの、「中盤ラウンドで井上を攻め立て、試合の流れを取り戻そうとした彼の奮闘ぶりは印象的だった」と評価され、「ランキングは7位に後退しただけで、エリートレベルでの実力の高さを証明した」としている。

 PFPは18階級(WBA、WBCのブリッジャー級を含む)に分けられた体重別競技ながら、全選手が同じ体重で戦ったと仮定して、その強さをランキングしたもの。PFPは、米国で最も伝統があり、そのオリジナルとされる「THE RING(リング誌)」のものが最も価値があるとされており、井上は最近、3度目の1位に返り咲いたばかり。そのほかの主要メディアやボクシング専門メディアでも独自のPFPを制定しており、米国の3大テレビネットワーク「CBS」もPFP1位に井上を選出。「日本ボクシング史上最大のイベントとなった」東京ドーム興行で中谷に判定勝ちし、「歴代屈指のボクサーとしての地位をさらに確固たるものにした」と評価された。

 2位はウシク、3位はバム。中谷も終盤の反撃が評価され、9位とトップ10圏内にとどまった。

 また、ボクシングの情報サイト「BoxRec」は同サイト会員の投票によるPFPを制定しており、ここでも井上が1位をキープ。2位はウシク、3位はデービッド・ベナビデス(米国)で、中谷は6位と前回と同じ順位を守った。

井上―中谷戦の高いレベルでの戦いぶりがファンにも高い評価を受けたことになる。

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