俳優の高良健吾と、原田琥之佑がこのほど、兵庫・宝塚市の手塚治虫記念館で、NHK特集ドラマ「手塚治虫の戦争」(8月放送予定)制作発表会見に出席した。

 本作は1970年代。

東京で、漫画家としてどん底にあった手塚治虫が、自信の戦争体験をもとにした漫画「紙の砦」の執筆に至った手塚パートと、「紙の砦」パートの2つの時代を行き来する手法で描かれる。手塚治虫を演じる高良は「このドラマでは、手塚治虫先生の『虫プロ』が倒産する、不遇の時代も描かれます。皆さんが知らない手塚治虫さんの一面というのを描けたらと思っています」と意欲。「紙の砦」の主人公・大寒鉄郎を演じる原田は「描きたいから描く。特に理由なんかなくて、ある種の衝動的な漫画力というか、純粋な少年の遊び心を表現できたらいいなと思っています」と語った。

 手塚自身の会社が倒産していく時代。高良は手塚の魅力について「その時になっても忘れない漫画への信念というか、自分の愛する漫画への探求心というか、突き詰め方というか。最後の最後まで、その1秒まで諦めない姿が魅力的」と穏やかな笑み。原田は鉄郎の魅力について「描いても描いても描き足らない。描きたいことがどんどんあふれていく。一番大切なハングリー精神がとても魅力的だなと思います」と、はにかんだ。

 戦争についても、高良は「祖父がよく戦争の話をしてくれた」と、身近に戦争のことを勉強できる環境があったそう。

「だんだん経験されて残して伝えてくれる方も少なくなってきて。だからこそこういうドラマや、映画、作品。物語として自分が演じることによって、戦争の悲惨さや、戦争のことを伝えられるっていうのは、本当に僕はいい仕事だと思っていて、やりがいがある。自分が関わりたいと思う作品です」と、力強く言い切った。原田は経験談を聞く機会はなかなかなかったそうだが、「子どもたちがどれだけ強く生きていたか。絶対に生き延びてやるというか。そういう少年たちは、絶対に忘れちゃいけないなと思います」と、アピールした。

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