J1柏は8日、柏市内で次節の川崎戦(10日・三協F柏)へ向けた調整を非公開で行った。チームは4月11日の町田戦から6連敗を喫しており、東の最下位に転落。

特に決定力の不足が深刻で、この6試合は1得点のみと苦戦している。ただ、どの試合も接戦なことから、リカルド・ロドリゲス監督は「ひどい試合をして連敗を続けているわけでは決してない」と前を向くと「我々は相手よりも間違いなく勝利を求めている。その気持ちをピッチの中でプレーにつなげ、勝ち点3につなげたい」と、連敗脱出へ意気込んだ。

 苦しい状況にも指揮官の信念は揺らがない。徳島で監督を務めていた2018年にもシーズン終盤に6連敗を経験。18年当時は勝ち点を得るため、ポゼッション重視のサッカーから一時、カウンタースタイルのサッカーに転換したが、「悪い流れを断ち切るのにつながった意味では効果はあったが、時間がたった今振り返ると、あのやり方はすごく後悔している」と回顧する。

 昨季はリーグ1位のボール保持率を記録するなど、ポジショナルサッカーでリーグを席巻し、2年連続で残留争いしていたチームを2位に押し上げた。開幕前の期待が大きかったからこそ落胆も大きく、現在のスタイルに対する疑問の声もある。

 ただ、ロドリゲス監督は今季序盤に目立ったセットプレーからの失点を例に挙げ「あの時も細かいところにこだわり、トレーニングで修正して、失点を減らすことができた。守備の仕方を根本的に変えたわけではない」と指摘。「勝つためには若干の幸運、運の要素もある。幸運をもぎ取るために何が必要かというと、信念を持ち続け、そして努力を続けることだと思う。

今、正しい道を歩んでいると信じて疑っていない。勝利にたどり着くにはあと少し」と言葉に力を込めた。

 前節の浦和戦後も先頭に立ってサポーターのもとへ向かい、「一致団結」を求めた。強さの源は過去の経験だ。

 「膝のけがを若い頃にして、サッカーがプレーできなくなったが、乗り越えることができた。(浦和で)アジア・チャンピオンズリーグの決勝の場を指揮するところまで行きながら、そのチャンスを逃し、失ったのも乗り越えてきた。タイでも難しい状況を乗り越えてきた経験もした。そういう状況を踏まえて、自分のメンタルはより強くなり、“鉄のメンタル”とともにこの場にいるし、それとともにこの状況を乗り越えたい」。

 連敗が続く中でも、自身の精神状態は「Bien(大丈夫)」と強調。自身の情熱、サッカーの信念を胸に、ホームで7試合ぶりの勝利を目指す。

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