◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 報知新聞社後援 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(10日、茨城GC西C=6718ヤード、パー72)

 1打差2位で出た河本結(リコー)が1イーグル、4バーディー、4ボギーの70で回り、通算1オーバー。逆転で初のメジャー制覇を達成した。

昨年10月のスタンレーレディスホンダ以来のツアー通算5勝目。目標に掲げる年間女王へ、弾みをつけた。1998年度生まれの「黄金世代」では畑岡奈紗、原英莉花、渋野日向子、勝みなみに続く5人目の国内メジャーVとなった。

 5番パー5で残り220ヤードの第2打を3ウッドでグリーン左へ運び、チップインイーグル。単独首位で後半に入った。このまま逃げ切るかと思われたが、13、14番で連続ボギーを喫し、一時は鈴木愛、荒木優奈に並ばれた。終盤に底力を発揮。17番パー5で第3打をピンそば50センチにからめて伸ばし、突き放した。

 読書家の河本は多忙な遠征暮らしの合間に、月に5冊は本を読むようにしている。電子書籍ではなく紙派で、ツアー中も持ち歩く。現在手に取っているのは「速読の本」。「去年本を読むのにめっちゃ時間がかかったから、速読の技術を身につけようと思って」。

学ぶ心をコースの外でも大切にしている。

 昨季は2勝を挙げ、メルセデスランキングで自己最高の3位に食い込んだ。「年間女王になるには何が足りないか」。自問自答を続けてきた。今季はSNSもほぼ封印している。「今自分が取り組むべきことにすごく価値を感じているし、楽しい。ゴルフへの向き合い方が変わったのかなとは思う」と心境を明かした。

 「昨季の結果に40%ぐらい満足している自分がいた。キャリアハイだったし、それにちょっと浸っていたけど、自分は何がしたいんだろうと。ゴルフ人生、あと何年できるか分からないし、目標に向かってやりたい」と気持ちを新たにし臨んだシーズンで早々に1勝を挙げた。

 第3ラウンド後には「ワクワクしている。優勝争いのワクワクというよりは、このコースを攻略するワクワク。

勝負じゃなくて、ゴルフをすることにワクワクしている感じ。楽しんで一日を終わりきりたい」と話していた27歳。有言実行の18ホールだった。

 ラウンド後、グリーン脇で応援に訪れていた国内男子ツアー2勝のプロゴルファーの弟・力らと笑顔で抱き合って喜びを分かち合った。「今年の目標が年間女王なので、それに少し近づいたのかなっていう実感しか湧かないんですけど。でも、本当に多くのギャラリーさんの前でいいプレーができたのは良かったなと思います」とほほ笑んだ。

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