◆JERAセ・リーグ 巨人1―0DeNA(17日・東京ドーム)
額の汗がフラッシュで光る岸田の言葉に、万感の思いがこもった。竹丸と並んで上がったお立ち台。
6試合ぶりのスタメン起用に、まずはバットで応えた。0―0の初回2死一、二塁で外角に逃げる132キロスライダーをバットの先で捉えてしぶとく左前へ。「久しぶりのスタメンで、打つ方でもなんとか結果を残したかった」と二塁走者の生還を見届け、両手をポンポンとたたいた。4回の右前打、6回の左前打を合わせて今季初の猛打賞と気を吐いた。
強気のリードも光った。中盤の4~6回は得点圏に走者を置く展開となったが「竹丸の一番いいボールだと思っている」という直球を要所で要求し、ピンチを切り抜けた。「表情が変わらないんで、何を思ってるかよくわからないですけど(笑)。多分あれが普通なんで、これからもああいう感じでいいと思います」。今季5度目のコンビとなったルーキー左腕の度胸に太鼓判を押した。
捕手として糧になった「1―0」の記憶がある。「本当に心の中で思い出に残っている」と振り返るのは24年9月23日の阪神戦(甲子園)だ。2位・阪神と1差の直接対決で先発マスクをかぶり、1―0の完封勝利。「優勝争いの本当に大事な試合で1―0で勝てた。ベンチも緊張感がすごくて、あの経験がめちゃくちゃ生きている」。侍ジャパンに選出されるまで成長した今につながる「1―0」を経験しているからこそ、お立ち台の言葉に実感がこもった。
岸田が選手ミーティングを呼びかけた8日・中日戦(バンテリンD)以降は6勝1敗の快進撃だ。「それが全てじゃないですけど、またみんなで1つになれた。強いチームは、全員が同じ方向を見ている」。息を吹き返したチームには、頼もしいキャプテンがいる。(内田 拓希)
◆記録メモ 5番・捕手で先発の岸田(巨)が今季初の猛打賞(4打数3安打1打点)。通算の対戦相手別打撃成績ではDeNA戦が最高の打率.352(122打数43安打)で、打点も最多の24。










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