◆JERAセ・リーグ 阪神―広島(17日・甲子園

 24年10月、岡本は広島からドラフト3位指名を受け、甲南大初のNPB選手となった。主に遊撃を務めていた徳島・城南時代に才能を見抜き、投手としてスカウトしてくれたのが、同大学硬式野球部の谷口純司監督(62)。

卒業前、神戸市内のグラウンドで「暑いから、監督室をつくってや(笑)」と冗談交じりに言われることがあった。

 「甲南大は自分を育てていただいた場所。恩返しをしなければ」。義理堅い性格の岡本は、すぐに動いた。強豪校のような空調設備がなかったバックネット裏にクーラーを自費で購入し、ベンチ10脚とともに寄贈。「本当にしてくれるとは…。野球部のために、ありがたい話です」と恩師を喜ばせた。敵地での登板前には、尊敬する指揮官と再会。「力まないように。頑張って!」と大学関係者の思いも託された。

 4年間の思い出が詰まった兵庫にがい旋し、阪神・才木に投げ勝ってつかんだ聖地初勝利。「ありがとうございました。

勝てました!」。喜びが新鮮なうちに連絡を入れたのも、実直な岡本らしかった。(南部 俊太)

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