日本代表は26日、北中米W杯前最後の親善試合となるアイスランド戦(31日・国立)に向け、千葉県内で合宿2日目の練習を行った。アイスランド戦の注目ポイントは、所属のクリスタルパレスのチーム事情により欠場するMF鎌田大地(29)を欠くボランチ陣だ。

左足首手術からの復帰を目指すMF遠藤航(33)の回復度チェックなど、アイスランド戦で必要な要素を、代表担当の金川誉記者が「読み解く」。また、DF渡辺剛(29)は5バックの“全員センターバック起用”など、戦い方の幅を広げる考え方の重要性を説いた。

 グラウンドをぐるりと覆った約1300人のファンの前で、13人の選手たちは熱のこもった練習を見せた。W杯メンバー26人のうち、まだ約半数が合流前。それでも長友が「キレ出していくぞ!」と鼓舞すると、堂安も「行こう!」と続いてムードを高め、コンディションと連係の向上を進めた。

 アイスランド戦では、ボランチの起用法に注目する。勝利した3月のイングランド戦でも躍動した鎌田&佐野は、W杯でのレギュラー最右翼。だが、鎌田はクリスタルパレスが27日に欧州カンファレンスリーグ決勝を戦うため、アイスランド戦は欠場する。リーズで好調の田中と、佐野がスタメン濃厚だが、他にもテストしたい要素は山積みだ。

 【遠藤の状態チェック】左足首の負傷から復帰を目指す主将の状態は、いまだ気がかりだ。2月に負傷して手術し、3か月以上も実戦から遠ざかる。今月24日のプレミア最終節でベンチ入りしたが、出場なしに終わった。

W杯前に少しでも実戦感覚を取り戻すためにも、30分前後はプレー時間を確保したいところ。遠藤は28日に代表合流予定だが、3日間の練習で状態を見極める必要がある。

 【センターバック(CB)のボランチ起用】森保監督はW杯メンバー発表会見で、ボランチを4枚(鎌田、佐野、田中、遠藤)しか選ばなかった理由を「板倉、瀬古はボランチでプレーできる」と説明。本職はCBだが、所属クラブではボランチ経験もある2人に期待を寄せる。代表では23年6月のペルー戦で約10分間、ボランチでプレーした瀬古は「1回しかないので、あんましイメージはない。ただ、チームのためになるなら全力でやりたい」と語る。しかし「イメージ」を膨らませるためにも、テストの必要性はあるだろう。

 ポルトガル語で「ハンドル」を意味するボランチは、攻守においてチームの方向性を決める存在。W杯ではけがや累積警告での出場停止なども想定される。本番までの不安要素を少しでも取り除くため、国内最終戦を有効に使いたい。(金川 誉)

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