◆日本生命セ・パ交流戦 2026 日本ハム2―4巨人(29日・エスコンフィールド)
巨人・松本剛外野手(32)が古巣へ恩返しの一打を放った。敵地・日本ハム戦に「9番・左翼」で出場。
エスコンのスポットライトが、背番号9のユニホームとうるんだ瞳をまばゆく照らした。かつての本拠で上がったお立ち台。松本は言葉を探した。「たくさんのジャイアンツファンが北海道にいて、僕のことを応援してくれている皆さんが北海道にいるって分かっていたので、なんとか打って恩返しできたらと思っていました」。スタンドには青い「背番号7」のタオルを掲げて残る日本ハムファンの姿も。松本が昨季まで14年間過ごした古巣に残したものの証しだった。
1点リードの6回2死三塁。
2回1死はスライダーをうまく捉えるも二ゴロ。ベンチに戻ろうとすると「ナイスバッティング!」と声をかけてきたのはまさかの日本ハム・新庄監督だった。笑顔を見せた松本は「(新庄監督の声に)反応しました。いい形で打ててはいた」。超異例の“エール”で心も軽くなり、6回は同じ逆方向に今度はライナーを飛ばした。
一番の応援団に雄姿を届けた。実家の埼玉から駆けつけた母・和美さんがバックネット裏で観戦。息子が昨年までの本拠地で放った一打を見届け「本当に本当にうれしかったです。
和美さんは球場で息子のユニホームを着たファンの姿を見つけると必ず「母です。応援していただいてありがとうございます」と感謝を伝えるという。東京Dでもその習慣は続いていたが、新天地では日本ハム時代には耳にしなかった心ないヤジが耳に届くこともあった。「ジャイアンツで剛のユニホームを着た方がもっともっと増えてくれるような活躍をしてほしい。みなさまに心から『ありがとうございます』と言えたら、こんなにうれしいことはないんです」。母の思いに、これ以上ない形で応える一打となった。
阪神を3タテと波に乗る日本ハムを破り、3カードぶりに初戦をもぎ取った。3試合連続安打と上昇気流に乗る背番号9は「明日からの2試合もジャイアンツが勝てるように活躍したい」。魂のこもったヒーローの言葉に、スタンドのG党が熱く沸いた。(内田 拓希)
【村田真一氏Point】変化球を頭に入れているから、真っすぐに明らかに差し込まれているのよ。でもこの松本の詰まった適時打って、実は相手バッテリーには一番ダメージが残るんよね。










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